多くの観光客で賑わっている日本。
日本に旅行で来られる外国人観光客の方々は様々な目的を持って来られているでしょう。
その中でも、買い物や観光、文化体験を目的に来られている外国人観光客が多いのではないでしょうか?
外国人観光客の消費動向を分析すれば効果的なインバウンド対策が出来ます!
日本に旅行へ来られる外国人観光客への対策
消費動向は買い物から観光などへと移行しつつある!
最近は内需経済が低迷する日本においてインバウンドをいかに取り込むかが経済の浮沈を握るカギとなるという文言をメディアなどでよく見かけます。
このインバウンドという言葉は様々な分野で使われる言葉ですが、経済面においては訪日外国人による消費を指す言葉としてよく利用されています。
観光庁の資料によると2011年度における訪日観光客の数は622万人程度でしかありませんでしたが、その後の日本政府によるアピールやそれぞれの地域で観光産業に携わる人たちが、取り組んだ工夫が功を奏して2016年には2404万人にまで増加し、訪日外国人による観光消費の額も増加する傾向を示しています。
この外国人旅行者がもたらす国内消費の影響は大きく、例えば国内では長らく人気が低迷していたスキー業界などは、このインバウンド消費によって息を吹き返しつつあると報告されているほどです。
サービスを利用しやすい環境を整えておくことが大切
観光庁が発表している訪日外国人消費動向調査の結果によると、訪日外国人が国内で最も多く消費するのは買い物・宿泊費・飲食費・交通費の順となっています。
おもに買い物による消費が依然としてトップではありますが、最近では買い物よりも宿泊費・飲食費・交通費の伸びが顕著です。
この消費動向の変化は訪日外国人の消費マインドが、買い物から日本国内での観光や食事などを通じた文化体験へとシフトしつつあることを示しています。
以上のことからも今後はフレキシブルな対策が重要であることがわかります。
具体的な対策としては以下のようなものが考えられます。
- 外国語による観光案内の作成。
- 外国語表記の併用。
- マナーの解説。
- Wi-Fi環境の充実。
- 公共交通機関の利用案内。
- クレジットカードや仮想通貨による支払への対応。
以上のような点にいかに力を入れるかが一つのキーポイントとなります。
好評の文化体験などを有効活用することが重要!
インバウンド需要とは外国人観光客が何を求めているかを示す言葉です。
このインバウンド消費を取り込むためには、まずは外国人旅行者にどのような需要があるかを把握しておくことが何よりも重要なポイントとなります。
外国人旅行者の間で好評となっているサービスはおもに以下の通りです。
- 日本的な宿泊施設によるサービス。
- 体験参加型のイベント。
- 日本の食文化体験。
- 自然とのふれあい体験。
- 伝統文化の体験。
以上のように外国人旅行者に高い需要があるのは「日本でしか体験できないこと」や「日本ならではのサービス」にあることが分かります。
たとえば体験型参加イベントでは「マグロの解体ショー」への参加が好評となっているほか、伝統文化体験では「着物貸し出しサービス」などが人気です。
このようにそれぞれの地域で有している文化を有効活用すれば、今後のインバウンド需要にこたえることができると考えられます。
まとめ
訪日観光客による消費をインバウンド消費といいます。 インバウンド消費は着実に利益を上げられるチャンスがあります。
そのためにはどのような需要があるかをしっかりとつかんでおくことが大切です。
需要を逃さずにしっかりとつかむためにも、まずは外国語による観光案内の作成やネット環境を充実させるなど基本的な対策を進める必要があります。
またインバウンド需要を取り込むためには、どのようなことに訪日観光客が関心を持っているのかを抑えておくことも重要となります。
訪日観光客の多くが求めているのは「日本ならではの体験」です。
今後のインバウンド需要を取り込むためにも、それぞれの地域が有している文化的価値をしっかりと活用することが大切と考えられます。