ムスリムの外国人観光客を対応する際に気をつけるべきことまとめ

ムスリムの外国人観光客を対応する際に気をつけるべきことまとめ

世界に目を向けてみましょう。

ムスリムの人口は16憶人を超え、世界の人口の約4分の1を占めており今後も増加していくことが予想され、2030年にはクリスチャンを上回り、世界のマジョリティの宗教になるとされています。

そしてそのムスリムの中の約7割もの人々がアジアに在住しています。

つまり、東南アジアからのインバウンドが急増していることも相まって、今後、外国人観光客に占めるムスリムの割合は右肩上がりになることが予想されます。

そのために今回は、ムスリムの文化を理解しサービス向上を狙います。

ムスリム人口が増加 インバウンドに与える影響

ムスリムの習慣と宗教的しきたり

ムスリムの習慣と宗教的しきたり

出典;今さら聞けない!イスラム教の聖地「メッカ」とは? – Ecomアラビア語ネット

ムスリムの人々は、「コーラン」と呼ばれる聖典に基づき、生活に様々なしきたりがあります。

例えば、礼拝。

彼らは、夜明け・夜明け以降・昼・日没から日がなくなるまで・夜の1日計5回、イスラム教の聖地メッカ(サウジアラビア)の方角に向かって礼拝を行います。

ヒジャブ(スカーフ)を纏った女性

出典;アラブのスカーフ、ヒジャブでわかるムスリム女性(3) – Ecomアラビア語ネット

また、女性が顔以外の素肌を見せないこと。

ムスリムの女性は、顔以外の素肌を見せてはならないとされています。

写真のようなスカーフのようなもの(アラビア語で‘ヒジャブ‘と呼ぶ)を巻いている女性を目にしたことがあると思います。

そして、「ハラール」という習慣。

「ハラール」とは、イスラーム法において「合法なもの」のことを言い、逆に違法なもののことを「ハラーム」と呼びます。

私たちが「ハラール」という言葉を耳にするのは、主に食事に関するシチュエーションが多いですが、何もそれに限ったことでなく、生活全般が対象となります。

代表的なハラールは、豚肉を食べないことや賭博をしないことが挙げられます。

ハラールは神の教えであり、信仰そのものを示すため、ムスリムにとっては最も従うべき慣習とのことです。

ムスリムに満足してもらうインバウンドへ様々なサービス

すでに日本では、ムスリムのインバウンド対策として様々なサービスを展開し始めています。

ムスリム向けの様々なサービス

出典;ムスリムフレンドリー関西|関西観光web

まず、礼拝の文化に対応しようと、成田・羽田・中部・関西の国際空港や、南海電鉄難波駅やJR大阪駅(大阪府)などの外国人観光客が多く訪れるターミナル駅、高島屋新宿店(東京都)や御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県)などの商業施設等にムスリム向けの礼拝室が用意されています。

礼拝は1日に5回行うわけですから、空港や駅、その他施設の利用中にそのタイミングを迎えることも少なくないでしょう。

このようなムスリムのニーズに的確に対応したサービスといえます。

また、横浜タカシマヤでは、オリジナルメイドのヒジャブを発売するなど、Made in Japanのブランドを掛け合わせつつ、ムスリム向けのビジネスを展開しています。

更にハラールの文化においては、主に食品業界が「ハラール認証」を受けることで、ムスリム市場への展開を狙っています。

「ハラール認証」とは、「NPO法人 日本ハラール協会」が執り行う認定で、企業が提出した製品において、要件を満たした製品が製品ごとにその認定を受けるものです。

例えば、よつば乳業株式会社(北海道)、正田醤油株式会社(群馬県)、JA常陸(茨城県)等が、自社製品にハラール認証を受けています。

また、外食産業においても、ロイヤルホストを運営しているロイヤルHD(東京都)がハラール専用ラインの設置を発表するなど、主に食品業界において、ハラール向けのサービスに向けて動き始めています。

ムスリム対応で気を付けること

以上のように、ムスリムのインバウンド数の増加を予測し、様々なサービスを展開し始めている企業がすでに数多く存在しています。

ムスリム対応で最も気を付けること。

それは、彼らの文化を理解することでしょう。

彼らはコーランの元、厳格なしきたりに沿って生活をしていますが、その理解をもって、ニーズに合ったサービスを施すことは、満足度の上昇につながります。

増えゆくムスリムのインバウンドの中で、満足度の上昇はリピーター客の確保をもたらすでしょう。

このように大きく広がるムスリムのフィールドに足を踏み入れてみてはいかがでしょうか

この記事のライター

インバウンド事務局