外国の観光客で賑わう日本は、世界でも有数の観光立国であると言えます。
日本を訪れる外国人観光客数は例年増加しており、2017年度の訪日外国人予測は2800万人とされています。
では、何故このように日本を訪れる外国人数は増加し続けているのでしょうか。
その理由として考えられる要因を5つ挙げていきます。
何故日本を訪れる外国人数は増加し続けているのか?
それでは早速、理由をご説明していきます!
1.ビザの大幅緩和による効果
2017年5月より、日本は中国人に対する大幅なビザ緩和政策を開始しました。
これにより、日中間の交流が盛んに取り行われるようになりました。
特にキーポイントとなったのが中国人の中でも富裕層に与えられる高待遇の措置です。
政府が定める一定の所得を上回る中国人と、その家族に対して数次ビザが発行されることが認められています。
数次ビザが発行されたことによって、期間内の日本への出入りの自由化が進みました。
他の諸外国についても大幅なビザの緩和を行なっています。
その為、兼ねてから来日したいと考えていた外国人観光客が増加しているのです。
2.ビザ緩和に伴う所得の増加
この事実に特に影響を受けたのが、低所得者の多い国として知られるベトナムやフィリピンの人達です。
貧困国で暮らす人々は多くの時間を労働に費やしても日本ほどの高収入は得られません。
就労先も設備されていない為、その日暮らしに悩まされることも少なくないのです。
生活環境も良好とは言えない場合が多いので、健康を害してしまうことも多いです。
その転機となったのが日本による諸外国への大幅なビザ緩和です。
東南アジア地域に対しても一定の期間内であれば、自由に日本を行き来することが出来るビザを発行しています。
その為、収入アップも目的の内として日本を訪れる外国人も増えたのです。
3.円安効果による観光客の増加
円安になったことで訪日外国人が、より高品質で高価なものが日本円で買えるようになりました。
その為、日本の大型商業施設で外国人観光客がショッピングを楽しむ傾向が高まったのです。
円安効果は宿泊施設にも表れています。
ワンランク上のホテルに宿泊する機会が増えたことによって、外国人観光客がより高条件で日本の魅力を楽しむことが出来ます。
特にビザ緩和がの対象となった層の中でも多くの資産をもつ富裕層の来日が増加しています。
気兼ねなくショッピングや高待遇の宿泊施設を堪能できる円安効果は絶大でしょう。
4.日本の文化遺産の認知度が高まったこと
世界遺産には富士山、無形文化遺産には和食と登録されています。
両者とも各国に共通して話題になりやすいトピックです。
自国の文化遺産だけではなく、他国の文化遺産に興味を抱く外国人観光客は少なくありません。
他にも着物や書道といった日本ならではの伝統が数多く存在します。
これらは先代からの技術や知恵をそのまま受け継ぎ、長きにわたって文化として形に残そうと努めています。
そんな日本ならではの文化に魅力を感じているのです。
こうした文化遺産を知る機会が増えた為に、外国人観光客が年々増加傾向にあると言えるでしょう。
5.日本が2020年度五輪の開催国であること
首都の東京を始め、日本各地を訪れたいと感じる外国人観光客が、今の時期から増え続けているのです。
2020年度には4000万人の訪日外国人が来日すると予想されています。
日本では1967年以来の開催となる東京五輪では、実に37種目もの競技が行われる予定です。
それに向けて国立競技場の建て替え計画を取り行っており、約8万人を収容出来るスペースを確保しようと試みています。
その為、以前のオリンピック開催時に来日した外国人観光客の人数を大幅に上回ることが予想されます。
より受け入れ体制の整った日本への期待感が高まっていることがわかります。
まとめ
以上の事実から、外国人観光客が例年増加し続ける要素を多く持った日本は観光立国であると言えるでしょう。
ビザ緩和や文化遺産の登録、東京五輪の開催予定など世界中の人々の来日を歓迎するような政策が日々進んでいます。
2020年には日本がどのような賑わいを見せるのか楽しみです。