中国人観光客の爆買いの真相とは?

中国人観光客の爆買いの真相とは?

近年、訪日インバウンドの数は急増しています。

2016年の外国人観光客数は2400万人を突破し、過去最大の数字を記録しました。

更に2020年には東京オリンピックの開催を控え、観光庁によると倍である4000万人の外国人観光客のインバウンドを見込んでいます。

その中で中国人観光客は約500万人、割合にして4分の1を占めています。

そんな中国人観光客の印象といえばやはり「爆買い」という言葉に象徴されるように、薬局や家電量販店などで大量の品を買い込んでいく姿でしょう。

なぜ、日本に来てあれほど多くのものを買い込むのか。

そもそもその購買意欲はどこから生まれるものなのか。

今回はその疑問を紐解き、中国人観光客の真相に迫ります。

中国人観光客の爆買いの真相

爆買いのワケとは

爆買いのワケ

出典;都市商業研究所

訪日インバウンドの4分の1を占める中国人観光客の消費額は、1兆4754億円を記録し(2015年)全体の消費額の3分の1にも上る程の額を消費しています。

その消費、購買の意欲はどこから生まれているのでしょう。

その理由は大きく2つ存在しています。

それは「経済的事情」と「物的事情」です。

経済的事情

まずは円安により、少ない中国元で多くの日本円が手に入る状況にあります。

更には、「中国の税制により、内外の価格に大きな差が存在している。」

いわば、日本の免税品の拡大により、国内で物を買うよりも、日本で買って持ち帰ったほうが安く済むということです。

中国の税制において、「関税」「増値税」「贅沢品などにかかる税」の3つがカギとなります。

まず、「関税」。

中国では化粧品を海外から輸入するのに6.7%の関税がかかります。これに対して、日本へやってきて化粧品を買えば関税はかかりません。

次に、「増値税」。

これは日本で言う消費税に相当します。中国では化粧品に限らず、ほとんどの商品に17%の増値税がかかることとなっています。

加えて中国では、二重課税の形で贅沢品などに税がかかります。たとえば、化粧品や香水には30%が加算されます。

この三つの税を単純に商品の価格に上乗せする… 例えば、日本で100円の商品が、中国で購入する場合は162円にも及びます。(100円×1.067×1.17×1.3=162円)。

つまり、日本で購入するのと比べて、62円も高くなってしまいます。これに物流コスト等を加算すれば、その差は広がる一方です。

物的事情

日本製の商品は高性能、高品質であることはやはり大きな魅力のようです。

高品質、高性能の物を中国国内で買うより安い価格で、もしくは安い価格になることにより、中国国内で購入するよりもワンランク上の商品に手を伸ばすことができます。

中国人観光客はインバウンド産業最大のマーケット

インバウンド産業最大のマーケット

出典;土と雪と

中国人観光客は偶然の結果として買い物をするのではなく、買い物を主な目的として日本にやってきます。

彼らの購買意欲をいかにして刺激できるかがインバウンド産業の成果を占うといっても過言ではありません。

観光地のドラッグストアや家電量販店では、中国人スタッフが中国語で商品の説明をしているシーンを頻繁に目にします。

これも、インバウンド対策の一つでしょう。

こうした中国人観光客への働きかけを、欠かすことなく行っていく必要があるのではないでしょうか。

この記事のライター

インバウンド事務局